【23】天井の防音と照明の取り付け

今回は天井の防音と照明の取り付けを書いていきます。

概要

天井には軽天を利用して、

  • 二種類の吸音材(グラスウールとロックウール)
  • 有孔ボード
  • ダクトレール

を取り付けることにしました。

図で表すとこんな感じ


 

天井の軽天は壁の軽天に固定するので、強度はそこそこしか期待できません。
なので、できるだけ重さをかけずに済ませる作戦にしました。

 

有孔ボードについて

有孔ボードはパンチングボードとも呼ばれる、音楽室の壁でお馴染みの小さな穴がたくさん空いた板。有孔ボード単体では防音効果はなく、その背後に空気層(=空間or吸音材)があることで効果を発揮します。

音がこの小さな穴を通り、その先にある空気層にぶつかるときに減衰する=消音効果があるそうです。
計算式など色々ありますがもちろんわからんので今回はとりあえず軽さで採用。
「穴が空いてるから軽い」アホでもわかるシンプルな事実。

とりあえずやってみてダメなら追加で防音を考えます。

いざ施工

グラスウール貼り付け

最初にこのグラスウールを既存の天井に直接貼り付けます。カインズでアウトレットになっていたグラスウールで、密度は10k(1㎥あたり10kg)厚さは多分89ミリ。
密度10Kは単品では防音に期待はできませんが、天井に直接貼り付けることで軽天に負担がかからないようにできるので採用。

 

タッカーを打ち込んで天井に直接貼り付けていきます。

 

今回電動タッカーを買いました。超絶便利でした。

この商品の詳細は記事の最後に書きます。めちゃくちゃよかった。

 

上向きの作業はかなり大変でしたがなんとか終了。
電動じゃなかったら絶対に挫折してた。電動タッカーは今回のスタジオ作りで早く買えばよかった工具ナンバーワン

軽天取り付け

次は軽天の取り付けです
まずランナー凹を壁に固定します。
ピンボケには気をつけませんが水平には気をつけて取り付け。

 

ドア側の壁にビスで固定しました。

 

高さを揃えて、反対側の壁にもランナーを固定。

 

取り付けたランナー凹にスタッド凸をはめていきます

 

こんな感じで次々と。

ちなみにスタッド凸の芯同士の間隔は455ミリにしてあります

 

組み上がり

エアコンのところは開口部を作る要領で避けています

軽天にロックウールを乗せる

この軽天にロックウールを乗せていきます

 

横から見るとこんな風に

 

下から見るとこんな感じ。ただ乗せるだけ。このスタジオDIYで過去最高に簡単な作業かもしれん

 

全体に乗せ終わりました。

 

ズレや落下防止のためにテープで隣同士を繋いでいます。地味に大切

有孔ボードの塗装

このロックウールと軽天の間に有孔ボードをはめていきますが、その前に塗装をしておきます

ホームセンターでカットしてもらったボードを

 

ローラーで塗装

 

塗料はこれにしました。

今世は見えるところに使ってやるからな…!

ローラー初めて使ったけどめちゃめちゃ楽やんけ…!

以前ハケで塗装をした記事を書いたんですが、それを読んだ友人が

「広い範囲を塗るならコテバケかローラーがいいよ」

と教えてくれたので、今回ローラーを使ってみました。
ハケでやってたのがアホらしくなるくらい速く進みます。

それでもこの枚数を塗るのはローラーでもまあまあ時間がかかる。
ハケでやってたらきっと死んでた。
危うく賽の河原で石をウォルナットに塗るとこでした。

有孔ボード取り付け

塗り終えたボードを軽天と吸音材の間に滑り込ませます横から差し込んで

 

位置を整えるとこう

 

下から見たところこうやって一枚入れるだけで「おお〜」とか言っていちいち感動して写真何枚も撮ったりするから作業の進みが遅くなるんやよなーと思う。これからもやるけど。

 

全体に敷き詰めました

 

換気口は自由錐でボードに穴を開けて

通します。穴の位置が少しずれてもダクト自体が曲がるので微調整可能。ダクトの中には消音用のウレタンスポンジを入れています。

 

ダクトの余分な長さをカットし

 

フード付きガラリを取り付けました

 

これで全体に隙間なく敷き詰められるのが確認できたので、ビスで固定していきます

軽天にドリルで穴を開けて

 

長めのビス(54mm)で固定。

 

全部固定してこんな感じになりました。結構ええ感じなのでは…?

照明(ダクトレール)取り付け

ここからダクトレールを取り付けます
ビスでレール(1mと2mをジョイナーで連結)を軽天に固定

 

この部分、フィードインキャップに配線を繋ぐのは電気工事士の資格が必要なのでプロにお任せしましょう。ちなみにこの電線はブレーカーから引っ張ってきて、ドアの開口部の横にスイッチをつけてもらいました。
プロはすげーなーーと指くわえて見てたら終わってた。写真撮り忘れました。

 

ライトがついて完成

 

結構いい感じにできた気がする

この次は換気扇の消音装置作りです。

材料費

大体ですが、今回の作業の材料費です。
ちなみに面積は6畳弱。

 
軽天 5000円
有孔ボード 10000円(2000円×5枚)
塗料 2000円
吸音材 5000円くらい
レールライト一式 8000円
=合計3万円くらい。
防音効果がまだわからないのでなんとも言えませんが、かなり安くできたなーと思う。
ていうか今計算するまで倍くらいいってると思ってました。
ちなみにこれで防音効果が低ければ吸音材と合板を追加するつもりです。
それでも+1万円くらい。むしろ荷重が心配かも。
買ってよかったもの

電動タッカーです。マキタのST113D

今までの手動のタッカーと比べると天と地の差。
価格も手動と天と地ほど違うけどその分を超えて天と地の差です。(わかりづらい)

もちろん握力いらないし打ち損じも全然ない。
DIYでもタッカーよく使うとか、力を込めづらい変な姿勢でタッカーを打つ可能性があるなら絶対買った方がいいと思いました。

ステープル(針)はこれを使いました

本当はマキタ純正のステープル(RT線)を買いたかったんですが、近所ではどこのお店にも置いてませんでした。なんでやー。

探しに探して困った挙句、店員さんに聞いたところ

店員「これで全然大丈夫ですよー(画像の商品を差し出しながら)」

モリ「純正じゃなくても大丈夫なんですか?針が詰まったりする可能性があるってネットで見て不安なんですが」

店員「全っっ然大丈夫です。針のサイズが合ってるんで。なにも心配ないですねー。」

ネットにはまさに「針のサイズが合ってても使っちゃダメ」って書いてたんですが…
もうそのことは言い出せない雰囲気。怖い。

そしてその店員さん、自信満々なセリフとは裏腹に片手にカタログ持ってチラチラ確認してる。ちょ、ほんとに大丈夫?心配ないって言い切った後に確認すんのやめて。

しかしもう引くこともできず、一旦買ってみたら普通に打てました。今のところ全く問題なしです。
こうやって書くとあっけないけど怖かったなー。

 

ドラム用防音室の自作記事

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