昨年ビンテージRogersのセットを購入しました。
Rogersのドラムセットを買ったGretsch、Ludwig、YAMAHAに続いて4台目のセットを買いました。バスドラ22"フロア16"タム13",12",10"の5点キット。普段僕は12"の1タムセッ[…]
半年間くらいRogersの10,12,16,22インチのセットを探していまして、ある日ドンピシャのこれをヤフオクで発見。
オークション終了時間の30分前からかぶりつきでブラウザの更新ボタンを連打し、10秒前に入札。他には入札者なしというよくあるオークション独り相撲で勝ち取った掘り出し物です。
音には影響ない部分で色々ボロボロだったのでちょこちょこと補修しています。
前回はフロアタムの脚ゴムを交換しました。
今回は傷だらけのバスドラフープをタッチアップで補修します。
バスドラフープ補修のビフォーアフター
補修ビフォー
傷だらけのフープ、ビフォー画像
数えきれないくらい傷があります。
フープ全周に満遍なくついた傷。
この辺かなり重症。
前の持ち主がちょっと補修したような形跡もあって年季が入ってます。
補修アフター
アフター画像
引きで見ればわからない程度にはなっています。
逆に言えば近いと全然わかる。
ドラムが客席から近くで見られることなんてそうそうないのでOK。
補修の塗料
二液型のウレタン塗料「パナロック」でタッチアップしました。
塗料のチョイスは適当です。
硬化剤入れるし強いんじゃないかな という理由。強いというのも調べたわけではない。そろそろ一回塗料について詳しく調べときたい。ドラマーなんですけど。
元々持ってたこともあってこのパナロックを使いましたが、今回のタッチアップのためだけなら普通に水性の塗料買ったと思う。
赤一色だけじゃなくてフェリックレッドと黄と白と黒も入れました。色作りは大変。乾くとまた色変わるし。
筆も溶剤に耐えられて細いやつ。上の画像では別の筆使ってますが僕はこの筆が好きです。
補修方法はタッチアップ
筆で色が落ちている部分だけ着色します。
この部分に
はみ出ないようにちょんちょんと色を乗せてこんな感じ
タッチアップのコツ
タッチアップにはコツがあって、それははみ出さないこと。
図解します。
こんな風に色が抜けている部分にタッチアップしたいとします。
はみ出ないよう、ピッタリに。
これが成功例。
わざとちょっと色を変えていますが、それでもかなりバレにくい。諸条件あるものの「言われなければ気付かない」というレベルにも手が届く。
タッチアップがはみ出たNG例はこう。
タッチアップしたところがハッキリ目立つ上に色の違いまで顕著になる。
はみ出ると目立つ理由
- 元の色
- 元の色+タッチアップ塗料の色が重なった部分
- タッチアップしたところ
と三色ある状態になり、②が傷のフチ取りをしてしまうのが目立つ主な要因です。
あらためてタッチアップ成功例
失敗例
一目瞭然。
色を合わせるのはわかりやすく大事なことですが、実ははみ出ないのはそれ以上に大事。というお話でした。ドラム叩けよ。修理はもうカノウプスかゲートウェイに任せろよ。
完成
もう一回アフター画像
まじまじと見てはいけない。ざっくり見てくれ。
そもそもビンテージを補修するのって野暮では?問題
そもそもビンテージ機材を補修するのって野暮では?という問題もあります。わかる。(頷く)
特に『塗装剥がれなんて逆に ”勲章” やんけ!』という言い分もわかります。わかる、わかるよ。(深く頷く)
でも今回のバスドラフープは赤一色で塗り切っているからか、悪い意味で目立つ、もっと言うとみすぼらしい感じするなーと思ったのでタッチアップしました。
ラインとかラメとかが入っていればちょっとくらい剥がれても目立たず「ビンテージの味」みたいになるかもしれません。
もし自分が新品のセットを作る時は「ビンテージの味」が出そうな塗装やカバリングの種類にしたいなー。新品使うイメージ全然ないけど。下手したらドラム叩くイメージすら持たれてないかもしれんけど。
綺麗になったRogers使って今年もドラムいっぱい叩きます。
そのうちバスドラ脚も使いやすいやつに交換したい。叩けよ