【20】自作防音壁DIY・ロックウール(吸音材)の購入&施工


前回組み立てた軽天。今回はここに吸音材のロックウールを施工します。
似たような吸音材でグラスウールというのもあります。素材は違いますが見た目も機能も大体一緒。
このブログでは一緒にして書きます。

ロックウール(グラスウール)の吸音性能について

買う前に色々調べてみたんですが、

  • 厚くする=吸音性能上がる(価格も↑)
  • 密度を上げる=吸音性能上がる(価格も↑)
  • 「密度」よりも「厚さ」を上げる方がコスパい ←重要

ざっくりまとめるとこんな感じでした。

ちなみに密度の単位は「K」で表され、例えば「10K」は「1㎥あたりの重さが10kg」という意味です。
ということで

  1. まず、できる限り壁は厚く設計
  2. その後、予算に合わせて密度を決める

ことにしました。
それでも音漏れしたら近所のみなさんに耳栓配ろう。逆に。

また、大きく分けて裸品とパック品があって、それぞれにメリットとデメリットがあります。
今回はパック品を選びましたが、正解だったと思います。

パック品のメリット

メリット1:痒くならない

画像の裸品ロールタイプを以前床の吸音に使いましたが、そのとき一番つらかったのがこの問題。とにかく痒い。
ロックウールはわたあめみたいにふわふわの繊維でできていて、この繊維が肌に付着するとめちゃくちゃ痒くなります。
この時は床面の9㎡弱の施工でしたがその後一日中痒くて、首のあたりは真っ赤になりました。
今回の壁面は全部で55㎡あります。床の6倍以上。しんでしまう。

メリット2:切らなくていい

これはその床の吸音に使った裸品のロールタイプ(長さ11メートル)

これを頑張ってカットしました。
切るために広げるのでスペースが必要になるし、床に這いつくばっての作業は正直かなり大変でした。
しかも切ると繊維が舞うので痒くなる。ダブルパンチ。

パック品はほどよいサイズで入っています。(幅425mm×長さ1360mm)

切らずに使えてとても便利。
もちろん普通に切ることもできるので狭い部分に詰め込んだりも可能です。

メリット3:透湿防水性能がある

ロックウールは湿度に弱いです。
裸品を使う場合は別途防湿のためにシートを貼りますが、
パック品はパックそのものに「部屋からの湿気はシャットアウトしつつ外部に向けて湿気を逃す」という素敵な機能が備わっているため手間がかなり軽減されます。
(厳密にいうとそれでも防湿シート貼った方がいいみたいですが、もともと今回は既に室内ってこともあるので省きます。たぶん全然大丈夫)

パック品のデメリット

上記パック品を褒めちぎっていますが、デメリットもあります

デメリット1:種類が少ない

ネットで調べる限り、裸品と比べると圧倒的にめちゃくちゃ少ないです。
密度も厚さも選択肢がかなり狭まります。

パック品のデメリット2:ちょっと高い

パック品が高いというより、裸品は安いものが多くあります。
ただ、安い裸品を買っても防湿シートを別途買う必要があるし、壁全体に貼り付ける手間も考えたらむしろパック品の方が安いと思う。

 

今回はたまたま密度・厚さが希望通りで、狂ったように安いパック入りのものを見つけたので上記デメリットは二つとも完全に解決しました。

実際に買ったロックウール

カインズで売っていた「ホームマット」30K 100mm厚です。

一梱包の価格は¥3,780でした。爆安。

ロックウール 、ネットの色んなサイトで調べていたんですが商品によって一梱包で施工できる面積が違うため比較が難しいです。
結局1㎡あたりでいくらなん?どっちが安いん?と腹立ってきたので自分で表計算を組んで比較しました。(画像クリックで拡大できます)
青い欄(縦長さ、横長さ、枚数、1梱包の価格など)に数値を入力すると

  • 1㎡あたりの単価
  • 実際に必要な個数
  • その場合の金額

などが自動で出るようになっています。表計算ソフト作った人まじで天才。

他の商品と比較して、密度は少し劣りますが補って余りある圧倒的な安さ。近所の人の耳栓もいいやつ買える。
あまりに安いので部屋の広さに影響ない部分の壁を2.5倍の厚さに設計し直しました。
ていうかこのネット通販全盛の時代でリアル店舗の商品が一番安いってなんでなん?同じ商品がネットでは¥9,000くらいしてたけど?マジでカインズなんなん??

これを買うと決めてから実際に使うまでは時間があったのでカインズの近くを通りがかるたびにちょこちょこと買い足していくことに。

最初に見つけたのは浦和美園のカインズでした。
狂ったように安いので最初ここにしか売ってないと思ってた。きっと浦和美園には頭のおかしい担当者がいるんだと。
カインズ全体で安かったので勘違いでした。担当者さんごめん。もっと上の偉い人が狂ってるんですね。

 

ロックウールがでかくてカートを押すと前が見えないJust tell me my life どこまで歩いてみても ロックウールで前が見えない

 

こうやって積めば前が見えるぞ!という発見をした日。ちなみにカインズは工具や道具の品揃えもめちゃくちゃよくて最高。住みたいホームセンターナンバーワン。

 

ちっちゃいロールはアウトレットで売ってた別のグラスウールで、隙間に詰めたり色々できるなーと思ってちょこちょこ買いました。

 

宇都宮のジョイフル本田を通りがかった時にも買いました。ロックウールに夢中で餃子食べ忘れた。一生の不覚。
ジョイフル本田も超楽しい。友達が住んでてほしいホームセンターナンバーワン

 

合計10本買いました。断熱材でもあるロックウールがこんだけあると部屋がちょっと暖かい。

いざ施工

やっとこさ施工。

パッケージを開けると圧縮されていたロックウールがぶわわーと開いてきます。ちょっと気持ち悪くて気持ちいい。

 

一梱包の中にこれが10枚入っています。

 

軽天の隙間にはめます。これに合わせて間隔とってたので当然ですがぴったり。

 

すぽすぽはめていくとこんな感じになりました。楽しかった。この後は軽天に石膏ボード(遮音ボード)を貼ります。

手伝ってくれた人

このブログでもちょいちょい話に出てくる「リフォーム屋のせがれ」
PA・レコーディングエンジニアの間瀬です。元バンドメンバー。

スタジオ作りの最初からずっと相談に乗ってもらってたんですが、遂に現場に遊びに来てくれました。嬉しい。

前回の軽天を立てる途中から、今回のロックウール施工までを手伝ってもらいました。
手伝ってもらったというか、間瀬の作業の手際がよすぎて完全にこっちが手伝ってた。モリモト、スタジオ作り手伝うってよ
スタジオが完成したら絶対レコーディングもお願いしたい。

「帰りに近くの店で買ったスイートポテトがめちゃくちゃ美味いから絶対買った方がいい」って強めに連絡くれたんですが今日行ってみたら閉店していました。
また来てね。スイートポテト屋はもうないけど。

関連記事:自作防音壁DIY これまで

【17】自作防音壁DIY・下地材「軽天(LGS)」購入編

【18】自作防音壁DIY・下地材「軽天」組み立て 前編

【19】自作防音壁DIY・下地材「軽天」組み立て 後編

関連記事:自作防音壁DIY この後

【21】自作防音壁DIY〜石膏ボード貼り付け

【22】自作防音壁DIY・ドア用開口部,換気ダクト

【24】防音室の換気装置をDIY

【27】自作防音壁DIY・内装、吸音ボード貼り付け(スタジオ内完成)

自作スタジオDIY 最初から読む

モリモト、スタジオ作るってよ

ちなみに今回の記事の最初と最後の画像と、最初の記事の画像はほぼ同じアングルからの画像です。
見比べてみると「ここまで来たか〜」と感慨深い気持ちになる。