前回は単管パイプでデスクを作りました。
前回で防音室の内装が完成しました。今回は階段下に置くデスクを作ります。概要階段下のスペースやドラムとの位置関係から、デスクのサイズは 奥行400ミリ 高さ720ミリ 幅1500ミリに決定し[…]
今回はドラム横に置くサイドテーブルを作ります。
単管パイプは
- 安くて
- 強度もある
- クランプの種類も充実している
とDIY向きの素材のはずなんですが、こういう小さめな家具をDIYしている例がネットには全然ありませんでした。
パイプを自分で切るのは大変だからかもしれません。
DIYでもパイプカッターで割と簡単に切れるはずですが、まぁ木よりはめんどくさいもんね。
ネットに情報はなくても作れるはずなので挑戦します。 先駆者やん。燃えるぜ。ドラム叩けよ。
サイドテーブルの概要
イメージ図
緑がパイプ、青が棚板です。
これをドラムの脇に置いてPCを置きたい。
真ん中の棚板にはヘッドホンアンプなどを。
心配なのは強度で、脚がせめて手前にもう一本あるといいはず。
でもできれば脚二本がいいので、作ってみて大丈夫そうならラッキー、もしどうしても強度が足りなければもう一本追加する作戦でいきます。
天板のサイズ
天板サイズは600×400にしました。A3用紙約二枚分です。
サイドテーブルとしては大きめ。
15インチのPCが載っても余裕のあるサイズ。
ドラムを叩く時にはポケットからスマホや財布を全部出すので、それらを置いておけるスペースにしたい。
そしてドリンクホルダーもつけたい。
なぜならそれがないと絶対にこぼす自信があるからです。
ここまでの強い自信は人生の他の場面で手にしていきたい。今後に期待。
高さ
高さ=パイプの長さ(720ミリ)+α
+αってのは底に取り付けるキャスターの兼ね合いで不明な部分です。どんぶり勘定。
720ミリはドラムに座った状態でPCをいじるのにまぁまぁ良い感じの高さのはず。
本当にちょうどいい高さは脳内で考えてもわからないのでとりあえず作ってみます。
問題あったらそのときまた何とかしよう。
棚板の塗装
棚板になる三枚の針葉樹合板。厚さは24ミリです。
サンダーをかけて表面を整え、コテバケを使ってIKEAのストッカリードを塗ります
塗りました。塗装はあまり頑張りすぎないように気を付けています。DIYのオイル塗装はサンダーかければ多分大体なんとかなる
棚板に単管パイプを通す穴を開ける
自由錐を使い、この板に単管パイプを通す穴を開けます。
いらない端材に穴を開け、穴サイズの調整。
単管パイプの外径48.6mmに対してドンピシャの穴を開けると見た目も良く強度も上がるので、微調整を繰り返します。
ちょうどいいサイズを開けられるようになったらいよいよ本番。
テーブルの奥の角から縦横100ミリの点を中心に穴を開けます。
実写画像
自由錐をあてがい
回転させるとこんな感じに。表から一度では貫通できなかったので
裏からも攻めます
無事に開通。
それを二つ開けて一枚完成。
それを二枚作りました。
余談ですが、このとき切り取られた部分が
パイプの内径にぴったりでした。何の気なしに軽くハンマーで叩き込んでみたら完全に抜けなくなったの図。ワーン
気を取り直してサイドテーブル作りに戻ります。
いざ組み立て
単管パイプの垂木クランプ。
これを脚になる単管パイプの下端ギリギリに取り付けます。
そのパイプを先ほどの板の穴に通します。
裏から見るとこんな感じ。
ここからクランプと板を固定するんですが
クランプの突起が邪魔で板との間にちょっとだけ隙間ができてしまうので
突起が当たる部分をマーキングして
面取りカッターを使って
グリグリと凹ませると
突起がすっぽりハマりまして
このように隙間なく固定することができます。ちなみにここの密着は強度のためにもかなり大事です。
最初「ちょっとの隙間くらい大丈夫っしょ」と完成直前まで進めたものの、全く強度が出なくて結局ここまでバラすことになりました。
テキトーと緻密は使い分けが大事。人生と似ている。
そんなDIYと人生との共通点について考えながら板を脚に固定。
もう一本も固定。ちなみにこの画像でパイプの中に詰まってるのはグラスウールの切れ端です。内部で音が響かないように。
ここが底になるので、パイプが床に当たらないようカサ上げしてキャスターを付けておきます。
次は二枚目の板を入れる準備です。要領は同じ。
左右の高さをちゃんと揃えて、パイプにクランプを固定します。
板の穴を通して固定しました
最後に天板を取り付けますが、天板だけはパイプを貫通させません。
貫通させずに、それでいて単管パイプを差し込めるようにしたい。
ということでまず9mm厚の板の端材に、単管よりちょっと大きめの穴を開けます
それをまた別の端材に固定
これをガイドとしてトリマーで削り取ります
こうして削り取った凹みに、単管パイプがぴったりハマるように穴のサイズを微調整していきます。これも何度も微調整しました。
ピッタリのサイズが開けられたらいよいよ本番
天板の裏、単管パイプが来る位置に合わせて削り取ります。
穴の深さは板の厚さの半分、12ミリ。僕の持つトリマーでは12ミリの深さを一気に彫ることはできないので、3ミリずつ4回に分けて彫り進めました。
二つの凹みを作ってこんな感じ。
ここから先はさっきまでと同じです。
樽木クランプを使って裏から固定します。
完成や!ワ-イ
と思っていたらドリンクホルダーを完全に忘れてました。
天板外すのめんどくさくない…?
めんどくさいよね…?
やっぱドリンクホルダー無しにする…?
ドリンクホルダーの自作
めんどくさすぎて諦めてしまいそうになる自分を鼓舞し、せっかく取り付けた天板を外しました。めちゃめちゃえらい。
天板を外し、自由錐を使って左手前に直径80ミリの穴を開けます。
ちなみに80ミリは結構でかい。缶サイズなら70ミリあれば余裕。
よく使っている水筒がこのサイズなんですが、ここまで広いと他のがフィットしなくて逆にちょっと困る。水筒許すまじ。
穴が塞がるサイズの端材をあてがい
四つの角から均等な位置に印をつけて穴を開けます。
板の方にも同じ位置に穴を開けます。
座繰り(ざぐり)ビットというのを使って
天板の表側に凹みを入れます。このことを座繰りと呼ぶんですって。
ボルトを通すとこんな感じ。
座繰りを入れることでボルトの頭が天板から突き出なくなり、いい感じになります。プロっぽい。
長めのM5ボルトを4本通して、ナットを二つ入れます
ボルトの長さ110ミリくらいのやつを買ってきましたが60~70ミリくらいでよかったと思う。
「なんでこんなに長いの買ったんやろ」って思いました。たぶん何も考えてなかった。もうちょっと考えて行動した方がいい。
端材の板を通してこう
天板からの深さをここで決めますとりあえず何も考えずに55ミリにしました。
ナットが入る分を残してディスクグラインダーでぶった斬ります。
「火花がこっちに飛んできてワ-!ってなった」の図
それぞれのナットをきっちり締めて完成。
試しにローソンのカフェラテMサイズを入れたら浮きました。だめやん。水筒許すまじ。浮いててもまぁ上部でホールドされているのでヨシ。
メインは水筒ホルダーなので全然ヨシ。
本当は深さ調整し直してグラインダーでボルトを切り直すのが超めんどくさいのでもうヨシ。
ということで、全景です。
結局脚は2本のままで特に補強もしていませんが、普通に使って今のところ問題なし。正直言って「ちょっとデカいな」と思う日もあるけど、作り直しは絶対めんどくさいのでヨシ。
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