スネアケースを自作した

よく使うスネアでLudwig サテンウッドシリーズ LS559Tがあります。

Ludwig LS559T

ハイピッチで軽く叩いた時のサクサク抜ける感じがかなり気に入っていて、エフェクトシートを乗せてロッズで叩いたときに意外とずっしり鳴るのもよい。
今は廃盤になっています。

このスネアが13×3インチというちょっと変わったサイズで、市販のケースにはちょうどいいものがありません。
なので作ることにしました。

完成品

完成品がこちら
スネアケース

中はこうなってます。(クリックで拡大)
スネアケース

蓋を噛み合わせる構造です。
スネアケース
結構重いケースになったけど総じて満足。

 

サイズを決める

スネアのサイズを測る

直径360ミリ
スネアケース

高さ103ミリ
スネア

ケース内寸

縦370×横370×深さ110(単位はミリ)

の箱型に決定しました。
※結果的にはちょっとケースが大きめだったので縦横は365ミリとかでもよかったかも

 

設計

上記サイズをもとに設計します。

設計は相変わらずAppleの表計算ソフトNumbers(クリックで拡大)

自作スネアケース設計図

これをもとに制作しました。
途中アレンジを加えたかもしれないので参考程度に。

角材(F,G材)を使ってそこに板を固定する形で箱型を作ります。

組み立て

まずはF角材に板を固定していきます
スネアケース自作

 

今回のようにOSB合板にビスを打つ場合、この下穴錐があると綺麗に仕上がります。

これがないとビスの頭が板面にちゃんと埋まりません。
今回のスネアケースに限るとビス頭が出るのは致命的。先端工具としては高いけど買いましょう。

 

幅の狭いA板D板で四角を作るように板を貼ります。
スネアケース自作

その四角の更に外側に幅の広いB板C板を貼り付けます。
スネアケース自作

アップで見るとこう

スネアケース自作

今度はG角材にB板C板で四角を組みます。
スネアケース自作
その外側にADを貼り付けます

アップで見るとこう
スネアケース自作

角が尖っているのでかんなで面取りします。
かんな

こんな感じで。

かんな

ちょっとの手間ですが手触りが超良くなる。
あと噛み合わせもスムーズになります。

 

一度組み合わせてスネアを入れてみます

スネアケース自作

うおーテンション上がる↑↑ウェイ

 

わかりづらいですが、表面になる部分に板(E板)を貼り付けました
スネアケース自作
これでちゃんと箱型に。
OSB合板のデスクの上でOSB合板の材料使うからわけわからん感じになってしもうとる。

とりあえずこれで箱は完成。
スネアケース自作

 

塗装

ヤスリがけ

塗装の前にヤスリをかけて表面を整えます。
スネアケース自作

ベルトサンダーを使いました。

ヤスリは100番から。
OSB合板のざらざらの手触りをさらさらにしたかったのでゴリゴリ削りました。擬態語と擬音語いっぱい。

手前がかけた方。白くなってさらさら。
スネアケース自作

表面を削ると塗装も乗りやすくなります。

両方サンダーをかけました。
スネアケース自作

さらさらさらさら

 

OSB合板の着色

オイルステインのマホガニーで着色。
スネアケース自作
Tシャツの切れ端を使って刷り込んでいます。
シンナーの匂い。くんかくんか

着色完了。
スネアケース自作

ここから更にヤスリがけします。
スネアケース自作

これは180番。最終的に240番くらいまで上げたかも。上げてないかも。どっちでもいいかも。

 

ヤスリをかけると色落ちする部分と色落ちしない部分が出てきます。

いいねぇ。

ステンシルで文字入れ

クリア塗装をする前にステンシルで文字入れします。
スネアケース自作

サイズ表記として「13×3」と入れます。
スネアケース自作

位置を決めて
スネアケース自作

黒の塗料(一応油性)を
スネアケース自作

筆でトントン
スネアケース自作

うまぁ
スネアケース自作

多分塗料これでいいと思う

どんどんやりましょ
スネアケース自作

完成こちら
スネアケース自作
うんまァ

位置はこんな感じ。
スネアケース自作

真ん中の「×」はステンシル型になかったので自分でマスキングテープを駆使して書きました。うままま〜〜

 

クリア塗装

クリア塗装をします。

今回もコテバケで塗りました

こんな風に白っぽかったのが
スネアケース自作

こんな感じに。
スネアケース自作
めちゃいい。何回か重ね塗りします。
なんかわからんけどこの時気合い入ってて多分5回以上やった。もう二度とできない。

ステンシルもええやんけ…
スネアケース自作

今回は油性塗料を使いましたが匂いがずっと取れず、屋外で結構長いこと放置しました。
次からは水性使おうかなーと思うけど、色の鮮やかさとか耐久性を考えると悩ましいところ。でもめんどくさいし水性かなー

取手(ハンドル)をつける

これが一番悩ましかった。

ハンドル取り付け部分の噛み合わせで内側にくるところを切り取って
スネアケース自作

ハンドル取り付けの補強材として貼り付けました。スネアケース自作
見た目と機能的にちょっと美しくないなーと思いつつ、他に思いつかんしまぁいっか、と気軽な妥協。

ハンドルはこちら

切り取る際にはマキタのマルチツールを使いました。

完成

ベルトを巻いて完成です。
スネアケース

もらい物のオイルステインですがいい雰囲気。

ベルトはキャンバス製のダブルリングベルト。130cm

実際にスネアを入れるとこう(クリックで拡大)
スネアケース スネアケース

作った感想

改善の余地がかなりあるので次はもっといいの作れそう。

次回以降に改善したい点

  • 重い
  • ハンドル取り付け部分が美しくないのとDIY的にややこしい

次作りたいやつ

14×5インチの普通のサイズのやつ作ろうと思っています。作ったらここにリンク貼ります。

 

ドラム関連のDIY記事

ドラマー向けのDIY記事たちです。

シンバル収納棚をDIY

関連記事

防音室を作った残りのスペースをリフォームし、ドラム置き場を作りました。[sitecard subtitle=前回 url=https://morimotoyoshiki.com/2021/11/08/07/15/2239/ targ[…]

ドラム用防音室をDIY

関連記事

このブログを開設して今月で一年。(2021年12月)無事にスタジオは完成し快適にドラムが叩けています。夜遅くまで叩くこともありますが苦情は一件もなし。ウェイ。一年間のスタジオDIYの記事をまとめて振り返ってみます[…]