【21】自作防音壁DIY〜石膏ボード貼り付け


自作スタジオの防音壁作り。
前回までで軽天で壁の下地を組み、吸音材のロックウールを詰め込むところまでいきました。

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今回は下地材に石膏ボードを貼り付けていきます。

上から見た図、赤と青の部分が今組んでいる防音壁です。出入り口の都合で黄色の面は後で組み上げます。

石膏ボードについて

遮音材として

石膏ボードの今回の用途は「遮音材」です。
読んで字のごとく「音を遮る」材料。音を跳ね返すイメージ。
重ければ重いほど音を跳ね返す力が強くなり、この法則を「質量則」というらしい。

ちなみに前回までに使っていたロックウールは「吸音材」で、音を吸収する材質。
遮音と吸音、両方組み合わせて防音するのが一般的だそうな。

石膏ボードは安くて重くて遮音材としては最も一般的。デメリットは後述しますが捨てにくいこと。

一枚のサイズや重さなど

今回使う石膏ボードのサイズは高さ1820mm × 横幅910mm ×厚さ12.5mm。
1枚の重さが14キロあります。重い。質量則してますねえ。重くてデカくて持ちにくいくせに脆いので、ちょっとぶつけるとすぐ欠けます。
一枚450円くらいと安いんですが、捨てるときは産業廃棄物の扱いになるので買うより遥かにお金がかかる。
余らせないように少なめに買って、最後に数枚追加で買うくらいがいいなと思いました。

 

作業する前に

枚数計算は表計算ソフトで

枚数の計算はまたMacのNumbersで図形描画を使います。Excelでもなんでも、表計算ソフトならできるはず。簡単なのでおすすめ。
表計算ソフトを図面作成に使うの結構な発明やと思う。めちゃくちゃ使ってます。

図形を描くときはツールバーの【図形】をクリックし【フォーマット→配置→サイズ】のところに数値を入力。
Numbers内での本来の単位はptですが、気にせずそのままミリやセンチの値で入力します。今回はセンチ。

正面の壁入り口側の壁が、横幅350センチなので350と入力し、高さ400センチなので同じく400と入力。(AC面
側面の壁も同じように横幅250×高さ400…と入力して図形を描きます。(B面
C面のみ地上階の面もあるのでその面も。(C’面

 

 

そして同じように石膏ボードも【幅91×高さ182】で図形を描き、それをコピペで並べていきます。

デジタル上でアナログなことやってる。

そんなこんなで計算結果は約40枚となりました。

 

ホームセンターで注文

余らせないため、念のため少なめに37枚で注文。

お店の人「おはようございます〜!注文いただいた石膏ボードです!」
「脆くて割れやすいので数枚おまけでつけときました〜!40枚あります!」

モリ「っっおっふ!!!!!ぴったりです!!!!」

ということで40枚ちょうどになって届きました。これはきっと運命(さだめ)。
余すことなく遮音しましょう。

重さは全部で560キロ。
それでも石膏ボードは安いので全部で2万円もしません。
ちなみにもしこれが金塊なら約41億3000万円。逆にわからん。

作業台は必要

カットするために作業台は絶対にあった方がいいです。

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これがなかったら挫折したと思う。

そのまま商品で売ってるのもある

作業台に加えて、1m80cm越えの板を置いた時に周囲を360°動き回れる広さもあればベスト。

 

いざ施工

モノが揃ったところで貼り付けです。
軽天ランナーを固定した時と同じ「軽天一発ビス」で貼り付けていきます

 

一発目がボロボロに崩れて失敗して、二発目で成功。前途多難で笑った。

ビスの打ち方

ボードの両端は15センチ間隔、真ん中は20センチ間隔でビスを打っていきます

モリモトヨシキさんがいいねしました。

こうすると大体15センチです。便利な手。

ちなみに手をパーに広げるとちょうど20センチ。マジで便利。

ボードの真ん中にビスを打つときがちょっと難しくて

こんな感じで軽天と石膏ボードがあるわけですが

石膏ボードを貼り付けるとき

 

この赤で囲ったあたり、軽天材が見えずにどこにビスを打てばいいかわからなくなるわけです

そこで磁石を使います。これはスマホを車に固定するやつ。ディスカウントショップで80円とか。

この部分の磁石が手持ちのどの磁石よりも強力でした。

ホームセンターで買った強力磁石(¥500)より遥かに強力。この世のお金の回り方どうなってるん。

 

軽天には磁石がくっつくので
強力な磁石を使えば、軽天下地が見えなくてもこの通り

 

軽天を磁力で探してビスを打つという。先人の知恵。

 

カットするときは

そして石膏ボードはそのままのサイズで貼れるところは実はあまりなくて、ほとんどはカットして使います。
作業台の上に乗せて

切り取るところに定規をあて、カッターで切れ目を入れます(4〜5回繰り返して深めに)

この手の定規は絶対あった方がいい。地味に作業性全然変わる。

台の端で曲げると簡単に割れます。

 

カットしたボードを端に入れましたの図

コンセントやエアコンの穴

コンセントがくるところには穴を開けた状態で貼りつけ電線を通しました。忘れると大変。

エアコンの穴もちゃんと確保します。
元々の壁にあった穴の位置を測りました。
忘却力に絶対の自信があるので、壁に直接メモしてiPhoneで撮影。敵は己の中にあり。

 

穴の中心の位置に点を打って、コンパスも何も使わずなんとなく丸を描いたらめちゃズレた。の図。雑すぎ。

 

中心に穴を開けて

ジグソーで

穴に刃を入れてびよーっと切ります。

こんな感じ。よく考えたらそもそも中心に穴を開ける必要は全くなかった。
なんならジグソーじゃなくても全然やれたわ。

 

まーでも無事に位置も大体合いました。大体でいいのよ。どうせ隠れるから。

 

この穴は外に直結しており、僕は虫がとても無理なので厳重に塞ぎます。貧弱すぎる農家の長男。

 

高い位置は半分のサイズで

高い位置に貼るときは一人だと重すぎて支えきれないので、半分に切って貼ります。

貼るとこう。

 

こうして高い位置もどんどん貼っていきます。

 

そんなこんなで三段目と四段目もサイズを合わせながら貼ります。これで4メートル。

 

無事に天井まで貼り終わりました。

 

ちなみに手前に少しロックウールが見えている部分の石膏ボードは手前の面を作る時に一緒に貼り付けます。

次回はその手前の防音壁を作ります。
ここにはドアが来たりするのでまた色々大変でした。

 

今回の良い買い物

ここまで使っていたインパクトドライバーがマキタの18vバッテリーのプロ仕様のやつなんですが、作業を続けていると重さがかなりつらくなってきたので新しいものを買いました。
マキタのTD111です。

 

これまで使っていた18vの物と比べてこちらは10.8v。パワーは劣るけど補って余りある軽さ。

というか全然パワーもある。18vがあまりにガチの仕様なので基本的にオーバースペックでした。
調べてみたら10.8vでも最新のこいつはかなり性能が良く、プロ界隈でも人気の様子。
正直このスタジオ作りでも98%の作業はTD111でいけたと思う。めちゃくちゃいい買い物したなー。

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