本日36歳になりました。ウェイ。
特別なことは何もなく、コメダでブログを書いています。モーニングはC一択。

今回はスタジオ内装の仕上げ、吸音ボードの貼り付けをやっていきます。これでスタジオ内は完成です。
この画像の壁、石膏ボードが剥き出しになっている部分に吸音ボードを貼っていきます。
概要
こちらがその吸音ボードたち。でかい。

以下、GCボードといいます。
吸音材のグラスウールをボード状に成形し、上からガラスクロスを貼り付けています。
ライブハウスの壁とかによく貼ってあるやつで、ライブハウスのものは黒が一般的。
今回は白を使います。理由はスタジオが暗いと眠くなるから。
オモテ面。ガラスクロスがサラサラしている。

これ一枚のサイズは
厚さ50mm×幅605mm×高さ910mm
で、密度は40kg/㎥。
使った枚数は80枚弱。
ウラ面。黄色い部分がグラスウールです。

コニシのボンドテープ。超強力な両面テープ。
50mm幅のもの。これ一本で3000円弱。たけえ
全部で5本買いました。両面テープに1万5千円。
ひとが一生のうちに両面テープに使う金額を完全に超えた気がする。
これを使って直接壁に貼り付けていきます。
このテープはかなり重い部材に使われることもある商品で、GCボードは軽いので余裕なはず。
グラスウール部分にはテープが効かないので、ガラスクロス部分に貼り付けていきます。

四隅とそれぞれの辺の真ん中に貼って(この部分)
壁に直接貼り付けます
いざ施工
とりあえず1枚目。

おお〜くっついた〜〜

この調子でどんどん貼り付けていきます。楽勝やんけ

わー結構進んだな〜。
今日のところはこの辺で終わってまた明日やろっと
この調子やったらすぐ終わってしまうんちゃう?ウェイ
翌日
「よーし今日も頑張るぞっと」
ガチャ
へ?ちょ、え?何?悪夢?
全部落ちとるやん。いや全部ちゃうけど。こんなもんメンタル的には全部と同じよ。つらすぎ。ワーン。
嘆きながら貼り直します。
気持ちが切り換わらなくても脚を前に出しさえすれば進むのよ。ワーン。
前進しながら切り換えます。ワーン。
両面テープの80%くらいが壁に残っているので、ガラスクロスとの粘着が弱い?と推測。
右上の二枚が残った理由は側面にもテープを貼ったからっぽい。
改善策
粘着力を上げる
コニシのボンドスプレーのり(強力型)を使います。型番は「Z-3」

両面テープを貼り付ける部分にスプレーします。

蜘蛛の巣みたいな糊が出てきます。手につくと全然取れない。これはテープ貼るところからハミ出しまくってワーンとなった画像。

支えを取り付ける
スプレーのりと両面テープだけでは少しまだ不安なので

2段積んだら下に支えを打ち込むことに。
支えは余っていた軽天材です。
中が空洞になっているので吸音のためにグラスウールの余りを詰め込んだりしました。
GCボードのカット
こういう端っこの中途半端な幅の部分はカットしてハメ込むんですがただ切り取るだけではなく、ちょっとしたテクがあります
表面のガラスクロスを剥がして

カッターでグラスウール部分のみ切り取ります
1mの巨大定規あるとめちゃくちゃ便利。

グラスウールだけね。ガラスクロスは切るなよ!絶対切るなよ!

グラスウールのみ切り取りました。
この後ガラスクロスを再びグラスウールに巻きつけます。
巻きつける面にスプレーのりを吹きます
この時、ガラスクロスにもグラスウールにも両方に糊がつくように。
貼り付けました。
こうすることでグラスウールの切り口が見えず、綺麗に仕上がります。
\よっ!仕事が丁寧だよ!/

コンセント部分、スイッチ部分のくり抜き
上に乗せて右の壁にピッタリ沿わせると、コンセントの横軸の座標がわかります

こう当てると縦軸の座標がわかる

それを合わせるとコンセントの座標がこんな感じで表されます。これネットで調べたわけじゃなくて自分で編み出したのすごくない?天才ちゃう?

裏からグラスウールを切り取ります。ここでもオモテ面のガラスクロスは切らずに残したい。
切りすぎないようカッターの背の部分で押し切る方法を発明しました。
名付けて峰打ち作戦。奇才あらわる。
ある程度切れたら手で剥がします

上手すぎ。
「初挑戦とは思えないんですけど、もしかして天才の方ですか?」
「ええ、まぁ」

グラスウールに張り付いた部分も手でかき取りました。

ここからガラスクロスを切りますが、端っこを綺麗に見せるために対角線を結ぶように切ります
バッテン状に。

オモテから見るとこう

内側に折り込むと、四辺が全部ガラスクロスで覆えて綺麗な見た目になります。
これも自分で編み出したのすごくない?GCボードの魔術師じゃない?
この部分もスプレーのりで貼りつけます

なんでもいいのでテープで端を押さえておきます。
ダサい。
これをコンセントにハメるとこう。ドンピシャ。やはり天賦の才が あっ
高さミスった。ウワーン
気を取り直してやり直し、無事に一面貼り終えました。

貼りたてのうちは落ちないように梯子を当てて押さえてます。
あの悪夢を繰り返してはならない。
同じ要領で電気のスイッチの位置も合わせました。今度はミスってないのでやっぱり天才でいいよね?
エアコンが当たる部分も切り欠き
エアコン部分も形を合わせて綺麗に切り取りました。
グラスウールを切り取ったのかエアコンを切り取ったのかわからんレベルの美しさ。
形の合わせ方はコンセントと同じで、直接当てることによって座標を割り出す方式です。
自分でやりながら「うまー」とか言った

見て。見てこの、ねえこれ。角度これ。


換気口をGCボードで隠す
ここの吸気口だけどうしようかなと迷ってたんですが

余ったグラスウールで囲い

ガラスクロスを貼りつけてハメ込みました。なんだかんだで綺麗にこなしてしまうんやな〜。器用なんやな〜。
GCボード貼り付け完了
スタジオ内がめちゃくちゃ綺麗になりました
テンション上がりすぎて逆に溜め息出てくる。はぁ〜綺麗…

すご…天才…

天井とのコントラストもいいよね。はい天才
巾木の自作
GCボードを貼り終えたので、落下防止の板材を貼っていきます。

このブログではこの板のことを便宜上「巾木」と呼びます。ハバキ。
本来では床と壁の境目に打つものをそう呼びます。どの家にも普通ある。あなたの家にも巾木。
今回のように壁の真ん中に打つ場合はなんて呼べばええんやろか。
9ミリ厚の針葉樹合板1820×910を80ミリ幅にカット。一枚の合板から11本取れました。
板を作業台に固定します
トリマーに面取りビットという種類の刃を取り付けます
このトリマーを当てていくと

こんな風に角が取れます。

このように角を取ることを専門用語で「面取り」と言います。
「角取り」じゃないんやなーと思って調べてみたところ、この場合の「取り」は「除去」の意味ではなく「ゲット」の意味の「取る」だそうです。「テストで100点を取る」みたいな。
角を除去することで新しい「面」を「ゲット」したので「面取り」だそうな。おもろー。
更に調べていくと「角取り」ってのもあった。あるんかい。ややこしすぎるやろ。
そんなこんなで両端の面を取りました。
見た目・手触りを良くする、怪我防止、部材の欠け防止、などの役割があります。
全部の面をとりました。結構大変。

サンダーで表面を整えます。
ヤスリの番手は180番

お気に入りのオイル塗料、IKEAのSTOCKARYD(ストッカリード)で塗装します。

ストッカリード本当にめちゃくちゃいい。
今回もコテバケで塗りました。広い面を塗るのには最高。
全部塗りました。とてもいい雰囲気。

またサンダーで整えます。180番か240番。どっちか忘れたけどまぁなんでもいいよね。

真ん中にドリルで穴を開けます。

面取りカッターという工具を使って

穴にスリバチ状の凹みをつける。

こうすると皿ネジの頭が綺麗に埋まります。
気持ちいい。
そんな感じで板を固定していきます。

ボード同士の隙間が隠れて、押さえにもなり、部屋のアクセントにもなるという。
これ全部自分で考えたのすご(略)
ワーンめちゃくちゃいい。

めちゃくちゃいいよーーーワ-ン

あまりに良すぎて作業進まない問題が勃発しました。ずっと見ていたい。
今度は床と壁の間に巾木を固定します。
床の養生を剥がしたらテンション上がりすぎて逆に絶句。ぐうの音もウェイの音も出ない。
床の巾木は上のみ面取りしました。こっちの方がそれっぽい。
…ウェ…ウェイ…(絞り出すように)

スペースの都合でバラしていた階段も組み立てました。めちゃくちゃかっこいい。単管パイプの階段というチョイスがもう天才

天さ(略)

ドラムマットとバスドラとスネアを置いたところ。この後配置換えなど色々ありましたがそれはまた今度。

今回でスタジオの内装が仕上がりました。
昨年11月にこのスタジオを作り始めてから
「きっと人生最大のDIYなんだろうな」と思いながら進めてきました。
楽しすぎて12月頃からずっと「完成して終わってしまうの寂しい」と言ってました。ドラム叩けよ。
ですが実はまだまだ作業が残っていまして
- スタジオ外の部屋を楽器置き場に改装
- スタジオ外壁の仕上げ
- PC用のデスク
- ドラム横に置くサイドテーブル
少なくともこの時点でこれだけは残っています。終わらないDIY。めちゃくちゃ嬉しい。ドラム叩けよ。
ということで、引き続きこのブログも続けていきます。
ドラムも叩きますのでお仕事ください。
ほしい物リスト
誕生日なのでこれを。もらえると喜びます。
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